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【経営事項審査】令和5年1月 審査基準の改正(案)について

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国土交通省にて中央建設業審議会総会が開催され、「経営事項審査の改正について」審議されました。(令和4年6月21日)

 建設業における「担い手の育成・確保」「災害対応力の強化」「環境への配慮」を推進するため、これらに向けた建設企業の努力が適正に評価されるように、新たな審査基準が検討されています。

以下の見直しが行われています。

CCUS(建設キャリアアップシステム)を現場で導入している元請企業を評価(新設)

 審査基準日以前1年以内に施工した元請工事のうち、全ての建設工事または公共工事において、CCUS上での現場登録及びカードリーダーの設置等の技能労働者の就業履歴を蓄積するために必要な措置を実施している場合、その他社会性(W)で加点になります。
 ★全ての建設工事・・・15点加点
 ★全ての公共工事・・・10点加点
  ※建設業法上許可不要となる軽微な工事と災害応急対策等に関する工事を除く
  ※事後登録を含む

②ワーク・ライフ・バランスに関する取組を評価(新設)

 審査基準日に取得している場合、その他社会性(W)で加点になります。
 ★プラチナえるぼし  ・・・5点加点
 ★えるぼし(3段階目)・・・4点加点
 ★えるぼし(2段階目)・・・3点加点
 ★えるぼし(1段階目)・・・2点加点
 ★プラチナくるみん  ・・・5点加点 
 ★くるみん      ・・・3点加点
 ★トライくるみん   ・・・3点加点
 ★ユースエール    ・・・4点加点
  ※複数の認定を取得している場合は、最も評点の高い区分により加点

③「建設機械の保有の有無(W7) 」の加点評価対象に、建柱車やロードローラーなど災害対応で活躍している建設機械を追加

 土砂の運搬が可能な全てのダンプを加点対象に追加。
 ★ロードローラ、振動ローラ等
 ★ブレーカ、解体用掴み機等
 ★高所作業車


④「国際標準化機構が定めた規格による登録状況(W8) 」において「ISO14001の取得」が加点評価されている。「エコアクション21」を加点対象とし、脱炭素を含む環境問題への取り組みを適切に評価する。

 「エコアクション21」とはエコアクション21は、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)です。
一般に、「PDCAサイクル」と呼ばれるパフォーマンスを継続的に改善する手法を基礎として、組織や事業者等が環境への取り組みを自主的に行うための方法を定めています。(エコアクション21 HPより)

 ★エコアクション21 ・・・3点加点
  ※、ISO14001とエコアクション21のいずれも認証を取得している場合、これらの評点は合算せず、5点のみの評価

⑤その他社会性(W)の算式を変更

 【現行】 (W1~W10までの合計点数)×1900/200(P点に占めるウェイト:14.32%)
 【改正後】(W1~W10までの合計点数)×1750/200(P点に占めるウェイト:14.40%) ①適用時~

令和4年8月に公布、令和5年1月に施行予定です。
(①のCCUSのみ公布日以降に開始する事業年度から審査対象の期間となります。)

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